イカレタ噂。

 

その噂では。
去る1月27日、かの J.D.Salinger が亡くなったらしい。 

ジェローム・デイビッド・サリンジャー
ジェローム・デイビッド・サリンジャー
 
そう。言わずと知れた
「The catcher in the rye/ライ麦畑でつかまえて」の著者。
 
違うな
古い世代は「ライ麦畑でつかまえて:野崎孝 訳」で、
新しい世代にとっては「キャッチャー・イン・ザ・ライ:村上春樹 訳」なんだろな。
(当然、わたし前者。古い世代。村上訳版はまだ読んでません。)
古い世代のヤツ。野崎孝 訳。
古い世代のヤツ。野崎孝 訳。
 
1951年に書かれたこのイカレタ作品は、既に全世界で6000万部以上売れた。
今でもこの有害図書は年に50万部以上売れている。らしい。 
そんだけイカレタ奴らが世界中にいて、しかも、まだまだ増えてる。という事だ。 
 
自分が初めて読んだのは、中学3年だったかの。
今でも年に2度くらいは読みたくなって
特に、寒い夜には何故か読みたく(イカレタく)なったりして。 
 
別に、失われつつある反骨心を取り戻すぜ!
とか
俺は、己は、わたくしは、未だ反体制を貫くのだ!
 
といったパンキッシュな類の話では決してなくて。 
 
つまり。要するに。
この物語の主人公ホールデン・コールフィールド式に言うならば・・・
 
 
 
『・・・ケツのもげそうなくらい寒い日の夜には
 
誰だってそう思うものなんだ
 
別に、僕の好きな本がどうだとか
 
チャチな青春時代がどんなだったのかとか
 
そういうことを言ってんじゃないんだ
 
いいかい坊や
 
僕は何も、推薦図書の紹介とか何とかを
 
やらかそうとしているんじゃないんだからな 
 
つまり僕が言いたいのは
 
先月の終わりにJ.D.の奴が亡くなったって事なんだ
 
奴さん、1000年程前に、イカレタ世の中からおっぽり出されちまった
 
正確には、J.D.の方からオサラバしちまったんだけどな
 
おかげで長い間、隠遁生活を送るハメになっちまったけど
 
決して、下衆な人間ではないんだな
 
事実いい人なんだよ
 
それに、100万もの汚い言葉で書かれたあの物語は
 
まさに、「見もの」なんだな 
 
先月くたばっちまったけど
 
奴さん91歳だったっていうんだから
 
全く、たいしたもんさ・・・』
 
 
といったところでしょうか。 

こんな本もあるよ
サリンジャーをつかまえたいなら、こんな本もあるよ
 
 
でも、この話題はあくまで「イカレタ噂」に過ぎない。
 
・・・奴さん、きっと今もどこかで生きてる。
 
 
 
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