冬の風景

北風(ニシカジ)にキビの穂ゆれて冬は来ぬ ~詠み人知らず
 
という訳で。北をニシと発音する方言はさておき。
冬絶好調の石垣島です。そんな冬の石垣島の風景・・・。 

稲穂ならぬキビ穂
稲穂ならぬキビ穂

観光の皆様。ススキではないのよ。サトウキビの「穂」なのです。
 
毎年12月の上旬頃に突然にょきにょき出てきます。
そして思うのです。「嗚呼冬だ」
 
キビの穂が出てきてしばらくすると・・・
島中をこんなのが走り回ります。
サトウキビ運搬中
サトウキビ運搬中

 
中には結構な量の落し物をする車もあったりしつつ、彼らが目指すのは。
島で唯一といえる大規模プラント。
 
そう。製糖工場。
 
コチラ
2010-01-05b
正式名称:石垣島製糖株式会社/通称:石糖

 
毎年、製糖期(12月下旬~4月上旬)には24時間フル稼働!
工場周辺は甘い香りに包まれます。
 
今期は、台風の被害が殆どなかったので5月上旬まで操業予定みたい。 
サトウキビ到着!で、車ごと計量
サトウキビ到着!で、車ごと計量

 
製糖工場は製糖期以外は、「メンテナンス」という名目で少数社員による保守点検作業が行われていますが、製糖期となると当然人手が足りません。
 
よって。人員を増強します。しかし、これがなかなか高倍率。
この様な時にモノを言うのは、やはりコネクション。
 
日頃からいい人間関係を築きましょう!

 
もう一つ有名な冬季の仕事は、「キビ刈り」です。
 
こちらの職場は「工場」ではなく「現場」です。
現場であるサトウキビ畑で、鎌を手もち、己の手によって一本ずつ刈り取っていくという肉体派労働スタイル。
当然志願者倍率は低いですが、現場大好きの猛者向けの仕事です。
 
島の若者も敬遠します。

夏植えのサトウキビ
夏植えのサトウキビ

上の写真は昨年の夏に植えたいわゆる「夏植え」のキビ。
今期は刈り取りません。

「春植え」は約1年後、「夏植え」は約1.5年後に刈り取ります。
 
そういえば以前、初めて小さいサトウキビを見た知り合いが、
ポツリと一言。「石垣島では結構ニラ植えてるねえー」
 
 
オチにもならんわい。
 
 
★豆知識:製糖工場の煙突から出ているのは「煙」じゃなくて「水蒸気」だぞ。
 
 
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