燃えろよ

「マタ レイノ カマ ヤリマスンデ・・・」
 
という訳で。先日友人から上のような電話があって。
 
怪しげな内容とかいうのではなく。つまり
「また、例の登り窯に火を入れますんで、もしよろしければ、手伝いに来て下さい」

いや、単純に。
「バイトしに来ない?」
みたいな事です。
 
で。行って来ました。
 
場所は。川平焼「凛火 rinka」 パチパチ!
石垣島では唯一の「登り窯」がある窯元です!

連房式登窯っちゅうヤツか?
連房式登窯っちゅうヤツか?

 
その昔。オレ。いやワタシ。
陶磁器の絵付け教室に勤めてた事があって、「お窯」に囲まれて仕事してました。
でも囲まれていたのは、電気或いはガス仕掛けの「電気炉」や「ガス炉」で、やはり人力頼りの「登り窯」には感動します。
薪をくべるべ
薪をくべるべ

スタッフはワタシを入れても3名。
しかもワタシが到着したのは午前10時。「火入れ」から30時間経過した頃です。
窯の主は疲労のピークハント。殆どネテナイ。
この時点の窯の温度は約1050℃。予定よりかなり低いらしい。
ヤバいよヤバいよ。
 
前回呼んでもらった時は低い温度の時間帯だったので
「よっしゃ。あと10℃上げようかい!」「ワシに任せんかいっ!」って感じで簡単に上がったんだけど。
 
今回のこの高温状態では1℃でも中々思うように上がりません。
 
目標は1247℃。気が遠くなる数値です。
やったー1180℃。
やったー1180℃。

何時間か後に何とか1180℃までこぎつけた。
ワタシはタイムリミットがあって、1200℃を見たら帰るつもりでした。
 
この時間帯になると1179℃が1180℃になっただけで大歓声。
多分。脳内におかしなドーパミンが大量に分泌されている。
火を噴く窯の図
火を噴く窯の図

 
窯もがんばっとります。
あとちょっと!がんばれ窯。チバリヨォォー!
 
そして。 
なんと下降中!
なんと下降中!

え。?
なんと温度が下がりだしました。
 
この後、何時間か前の1140℃位まで下がって。まるでどこぞの株価のように。
ヤバいよヤバいよ。 
 
午後7時。1160℃まで回復したあたりでワタシは逃げ去りました。 
 
そして。その後。友人からは連絡が無いので「過労死したか?」と思うものの
新聞に「川平で2名過労死!1200℃目前にして。」とも載ってない。
安否を気遣っておりましたが。 
 
おととい。友人がひょっこりと店に来てくれました。生きてた。

プレゼントしてくれました。
プレゼントしてくれました。
 
「先日は、ありがとう。これ戦利品。」
と言って上の器をくれました。
嗚呼。この敵前逃亡したワタシに。なんと申してよいのやら・・・。うう。
 
ありがとう。 
 
どうやらあの後、朝6:00までがんばったみたい。
そして1247℃には及ばなかったけど1200℃はクリア出来たようです。
ナイスファイト!
 
計50時間掛かったらしい。お疲れ様。
 
 
「マタ レイノ カマ ヤルトキ ヨンデネ」
 
 
 
 
ここからは全く別の業務連絡です。

先日どれかのエントリーにコメントして下さった方のコメント記事が「スパム」として分類されておりまして、誤って他の「スパム」と共に全削除してしまいました。コメントの内容を詳しく確認する前の事でしたのではっきり内容が分からないのですが、確かウチで「ミルク様Tシャツ」をお買い上げ頂いた方だったと思います。もしご覧頂いてたら大変お手数ですが、もう一度コメントを頂けると幸いです。申し訳ございませんでした。 paipai
 
 
→paipaiウェブサイトトップへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA